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「真珠湾攻撃」75年前のあの日。アメリカに住む日本人&日系アメリカ人にとって忘れられない日です

アメリカ現地校の歴史で習うこと

昨日の記事「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました」の続きです。

いきなりですが、今日12月7日は何の日かわかりますか?
ほとんどの人が答えられないのではないでしょうか?

私も、つい最近まで答えられませんでした。

今日は、日本が75年前にハワイの真珠湾(パールハーバー)を攻撃し、太平洋戦争が始まった日です。

日本に住んでいるとあまり意識しませんが、アメリカに住んでいる日本人にとって、とくに学校に通っている子供にとってはつらい日です。

アメリカでは小学生から歴史を教えますが、第二次世界大戦も当然教わります。
そこで、12月7日は日本がアメリカの真珠湾を奇襲攻撃した日と教わるわけです。

日本語補習校の先生から聞いた話しですが、現地校では日本人生徒が後ろ指をさされるなど、75年たった今も、肩身の狭い思いをするそうです。

アメリカでは真珠湾攻撃に関する子供向けの本もけっこうあります。
一番有名なのがWhat Was Pearl Harbor?です。

What Was Pearl Harbor?

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在米日本人&日系アメリカ人にとっての太平洋戦争

真珠湾攻撃によって、アメリカに住んでいた日本人&日系アメリカ人の生活は一変します。
日本ではあまり知られていませんが、日系アメリカ人はアメリカ人でありながら、財産をアメリカ政府に没収され、強制収容所に入れられました。

これは完全なアメリカ憲法違反です。

その数はアメリカ西海岸だけで、12万人と言われています。

実はカナダでも日系カナダ人が同じ目にあっています。

私がこの話を知ったのは、カナダの大学で「移民の歴史」という授業を履修したときです。3世の日系カナダ人の友達が語ってくれた、おじいちゃんの話には涙が止まりませんでした・・・

ちなみに、同じ敵国であるイタリア系・ドイツ系のアメリカ人は強制収容所には入れられていません。

アメリカで、強制収用の命令をくだしたのは、時の大統領フランクリン・ルーズベルト(Franklin Roosevelt)、アメリカではニューディール政策や第2次世界大戦中の大統領として、歴代アメリカ大統領のなかでもトップ5に入るほどの人気です。

*妻であり、人権活動家でもあったエレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)は日本人・日系人の強制収用に反対していました。

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*私はこの伝記マンガを娘と一緒に読んで、彼女のことを好きになりました。子供と一緒に着々とアメリカの偉人・歴史に詳しくなってきています。

 

アメリカ人には大人気のフランクリン・ルーズベルト、ただし、日本人の視点に立つと、日本人&日系アメリカ人を強制収容所に閉じ込め、史上最悪の兵器、原子爆弾の開発を指示した、とんでもない大統領です。

このことだけでも、歴史には多面的な要素があり、それぞれの立場により認識がまったく違うことが良く分かりますね。

10月にシカゴ日本商工会議所が開いてくれた映画上映会で、「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」と「二つの祖国で・日系陸軍情報部」の2本の映画を見ましたが、会場に集まっていた日本人、日系アメリカ人、そしてアメリカ人の多くが泣いていました。

自分たちの親や親戚の国である日本と戦い、ときには兄弟で敵(日本軍)・味方(アメリカ軍)に分かれて戦った彼ら日系アメリカ人。

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彼らの文字通り命を懸けた戦いのおかげで、日本人&日系アメリカ人は現在アメリカで基本的には何の問題も無く暮らせています。

現在、日本人はアメリカ&カナダではとても良いイメージを持たれていますし、一般的にアメリカ人もカナダ人も日本人に対してフレンドリーな人が’多いです。

繰り返しますが、これは戦時中&戦後に私達の祖父母や親世代の日本人/日系人の人達がアメリカ・カナダでがんばってくれたおかげです。

アメリカ合衆国上院議員だったダニエル・イノウエさんら日系アメリカ人やサポートしてくれたアメリカ人の方たちの努力もあり、アメリカ政府は公式に強制収容を謝罪し、賠償金を支払いました。

私達は彼らのおかげで、日本人としてアメリカで快適に暮らすことができている。
このことへの感謝の気持ちを忘れずに、生きていかなければいけないですね。

子供にもきちんと歴史を教えていかなければいけないと、ヒシヒシと感じます。

アメリカ側と日本側、どちらの歴史も教える必要があると個人的には思います。
そして私達の子供世代が、同じように私達の世代のことを誇りに思えるように頑張らなければいけないな。

そんなことを考えた、今日この頃でした。

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