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バイリンガル育児 年齢別の大事なポイント
正しい知識に基づくバイリンガル育児の大事さ
6歳娘の「私は日本語よりも英語が得意」発言によって、いろいろと考えさせられました。
こちらの記事。
「日本語よりも英語が得意」と言いだす娘-アメリカバイリンガル育児の悩み
アメリカで子育てをすると、ESLの罠やリミテッドバイリンガルの問題など、いろいろと親が考えなければならないことが多いですよね。
日本で英語育児されている親御さんも、リミテッドバイリンガルの問題など、心配は多いと思います。
子を思う親としては英語も日本語もどちらも流暢に使いこなせるようになって欲しいと思う反面、どちらも中途半端になったらどうしようとの不安が私もあります。
だからこそ、私もいろいろな方のバイリンガル育児ブログを読ませて頂いたりしているわけですが・・・
注意点として、ブログや友達、知り合いの情報だけに頼らず、必ず自分で本などを読んで調べて、自分なりの最適解を導く必要があると思います。
私のブログも含めて、ブログや大多数の方の意見が間違っている可能性もありえますし・・・
一口にバイリンガルと言っても、各家庭で求めるバイリンガルのレベルも違いますし、それぞれの家庭状況などで、子供にとって一番良い方法やアプローチも違ってきますしね。
統計的に、成功する確率が高い方法はもちろんあると思いますけど。
ちなみに我が家の場合は、将来娘が日本語と英語、どちらの言語でも仕事ができるレベルを目指しています。
私はバイリンガルの本を20冊以上、子供が生まれる前後に読みました。
専門書から一般的なバイリンガル育児体験記まで色々読みました。
なぜなら、正解が一つではないので、結局は親が知識を身に着けて、自分の子供に最適な環境を用意するしかないと思うんですよね。
言語の問題は全ての学力に関わり、とても大事なので、私がたくさん読んだバイリンガル育児書の中で、一番役に立った完全改訂版 バイリンガル教育の方法 (アルク選書)のなかから、年齢別のバイリンガル育児の大事なポイントをまとめました。
日本で英語育児されているかたは、「日本語」、「国語」を「英語」に置き換えると、状況に一致します。
バイリンガル育児年齢別大事なポイント
- 4~5歳は語彙が増え、日本語の基礎文型のほとんどをこなす時期。日本に一時帰国し、日本語に触れさせると良い(日本語発達上のキーポイント)。
- 7歳まではTVと現実の区別がつかないので残酷な番組やニュース番組などは見せないようにする
- 読み書き能力の不足の為、9歳で学習につまづく子供が多い。9歳までに言語の基礎力を完成させて、抽象的な概念が入りやすい状態にしておくこと。
- 10-11歳は抽象語彙の伸びる時期で、日本に一時帰国し、日本語に触れさせると良い。(日本語発達上のキーポイント)
- 小学校4年生くらいから、読むための授業ではなく、学ぶための授業になるので、要求される読解力、国語力が一気に上がるので注意が必要。
- 13歳までに言語の貯蔵庫を最大限に大きくしておくことが大事。
- 本の読み聞かせをたくさん行うことが大事。特に幼児~小学校低学年まで。その後も読み聞かせは小学校高学年くらいまで続けたほうが良い。また、子供が自分で読めるようになったら、本を音読させてみて、どの程度日本語力/英語力があるか確認するのも必要。
- 13歳までが基礎言語の完成時期。13歳まで日本語補習校などに行き、家でも継続的に系統だった日本語を学べば、会話力はその後も維持される。ただし維持されるだけで、会話力が13歳のままで伸びるわけではないので要注意。
- 15歳まで日本語補習校などに行き、家でも継続的に系統だった日本語を学べば、会話力は自然とその後も伸びていく。
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トロント大学の言語学者、中島和子さんによる、バイリンガル教育の専門書です。
少し専門用語が多く難しいですが、もっとも広範に、さまざまなバイリンガル教育の研究結果をカバーしています。実際に家庭で実施できるバイリンガル育児の取組みや注意点なども、詳しく記載されています。
日本、アメリカ、カナダなどで英語育児/バイリンガル育児に真剣に取り組んでいる方は、必読の書ですので、ぜひ読んでみてくださいね。
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